「火の用心」のこと
年末の事だ、例年のように消防団と子供会が「火の用心・カチカチ」と拍子木を打ちながら町内を廻った。家にいてそれを聞いていると、或る事に気付いた。それを書いてみたい。
「消防団」のそれは「ヒノ・ヨウジン・カチカチ」である、「ヒノ」で切れて一拍おいて「ヨウジン」それから、拍子木の「カチカチ」、「ヒノ」で明確に切るから「ノ」の部分は極端に音程が高い。
「子供会」のそれは、「ヒ・ノ・ヨ・ウ・ジ・ン・カチ・カチ」とあくまで平坦である、切れ目もない。お母さんの声と子供の声が混ざっている、リードしているのはむろん母親の方だ「ひ・の・よ・う・じ・ん・かち・かち」同じリズムで行進している。
この違いはナゼ起こるのか、方や「五・七・五」世代のリズム。方や「エイトビート」世代のリズムか、と考えてみたが、はかばかしい答えは得られなかった。