2014年7月2日水曜日

オーデオ装置を

朝、涼しいうちに、とオーデオ装置一式を廊下の網戸を開けて運び込んだ。すると新たな発見。網戸が破られている。ここから覗いて毎朝餌をねだる猫のしわざらしい。先ほど起き出してきたおふくろに「ほら見ろ、猫をネコカワイガリするもんだからこのザマだ」と言うと「あら、ホント、猫じゃろうか?」という。後ろにばったり倒れそうになるところを、ストレスの棒でやっと支えているところだ。ところで、オーデオマニアは私より一世代前に多いような気がしている、獣臭いベニア張りの離れの小部屋(当時の子供部屋はみんなこんな感じだった)で蓄音機に毛の生えたような装置でビートルズを聞くのがその時代の若者の典型だったのではなかろうか。その世代の一部分が凝った作りのオーデオ装置を手掛ける仕事に付き、同世代がその製品を盛んに購入した時代があった。何はともあれ、御託を並べるよりも音が出るようにしてみよう。何よりもパソコンと違って「ライセンス認証」みたいな事を言わないのがこの業界の良いところだ。
追伸
「ソフト、ハード」という概念で考えてみれば、我々世代とその前の世代は共通して稚拙な「ハード」の世代だった。電気関係は真空管を使っていたし、内燃機関は白煙をあげる2サイクルの時代だった。国内産の「ソフト」は無いにひとしかった。
50年かかってこの構造は基本は変わっていないと思う。
追伸の追伸
給与一月分を叩いてまで、手に入れたかった「音」とは何か。それはすなわち、蓄音機で聞いた「ビートルズ」を代表する西洋の「ソフト」だった。彼らが「美空ひばり」や「文楽の語り」を発見するには今少し時間がかかったのではなかったか。

0 件のコメント: