2015年11月9日月曜日

偽装の夫婦のこと

「偽装の夫婦」というテレビドラマにハマっている。今時のはやりの言葉で表せば「キターッ」ってところか。天海祐希いいな。このドラマはホモセクシャルを手がかりとして紆余曲折の末「夫婦って」すばらしいと結論付けるらしい。それはそれで文句はないエンタテイメントだ、楽しみのための物語だからな。私にしてもなんとか我が「夫婦」を維持しようとココロを砕いている日常なのだから、カンタンに「夫婦?ヤメときなハレ」と結論付けられると困るところに人生はある。それはそれとして、天海祐希がいい。五話の最後の3分を見て欲しい。カメラワークも良いけどそれを超えてその要請に応える彼女の表情の七変化。感想、表明、内証、変化、表明、さらなる表明、驚き、失望、鎮静。検索してみれば、歳五十になるという彼女は凡百の俳優を超えて怪優に変身しつつあるのではなかろうか。若者たちには非情と聞こえるかもしれないが、豊かな資質と才能を持って出発したとしても、研鑽を積むことによってしか得られぬ物もあろうではなかろうかと思ったことだ。「キターッ」と関係の者も思っているのではないかしら。

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