2014年5月29日木曜日

ツバメは6日で


神様は7日で世界を作ったらしいけれど、ツバメはもっと早く家を作った。足掛け6日だ。ここで子育てをするらしい。いや、それ以外にこの巣の意味はなかろう。トイレもない、風呂もない、台所もなし。むろん食卓もない。アッ、屋根はある。でもヒトん家の屋根だ。私が家を建てた時に悩んだ事柄はすべて排除してある。立派でエコな設計思想だ。我々ヒト人類だって数万年前からこうして簡単な家を建てて子育てをしては住み捨てて移動してきたに違いない。アフリカから出発して南米の果てまではびこることが出来たのはそのせいだろう。便所のない住人を見上げてフンを警戒しながら「どうして、そこまでして子育てをするのか?」と聞いてみた。千キロも二千キロもを一気に飛ぶ力のあるにしてはなで肩の相手は、遠くを見て、少し考えて、それから「なんで子育てをするのかぁ?その答え、あなた方ヒトだって、これといった理由を持っているわけじゃあるまい」と言う。言われてみればその通りだ。「軒先を貸した相手に教えられ。」


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