2014年5月19日月曜日

冷や飯の朝飯

冷や飯を茶椀によそおい、水を(あれば湯を)かけて、サラサラと流し込む。それが朝飯。そんなツレアイともう三十年暮らしている。昨晩の事、犬の散歩に付き合った。彼女の職場仲間は飼い犬にお金をかけるのだと言う。旦那にかけるよりも手間も暇もをかけるのだという。「?」としていると「犬は会えば嬉しげに尾を振るし、ご飯だって遅れても辛抱強く待っている。何より飼い主たる彼女を(頼り)眩しげに見る。こんな旦那はまず居ない」という。「それでも若い時は旦那に手間を掛ける喜びも有ったんじゃないのか?」と問えば。「オンナもひと年取れば、実利を優先するようになるの」だ、と言う。質実剛健、率直無碍。理屈よりも飯粒。こんな性格がさまざまなクニの「近代化」を支えてきたのだろう。と思いながら付いていったものだった。離れて行き場を見失った野良犬のように見上げれば夜の中空には月が~。

0 件のコメント: