2016年8月17日水曜日

世を拗ねて子ツバメ

小銭入れをひっくり返して、500円玉が何枚、100円玉が何枚、十円玉が~、って数えているようなオリンピック報道も見たくない。高校野球も見たくない。とすればラジオだ。とザラザラ音を接点潤滑スプレーで抑えて聞いてみればこれもまた高校野球とオリンピック。
世を拗ねて窓から外を見ればツバメがさかんに飛び交っている。少し飛んでは電線に戻りまた飛んでは~と繰り返しているのは南に帰る子ツバメたちの練習なのであろうか。岸辺から川面に飛び込んではまた岸辺に泳ぎ戻る昔の子供達の夏の遊びを思い出した。
子ツバメ達が止まり木にしている電線は我が家に引きこまれている電力線だから、二階の窓の直ぐ側にある。私を警戒しない彼らを観察してみれば、電線から前に飛び出して(飛び降りて)それから羽根を広げるやりかた。や前に体重を掛けると同時に羽ばたくやりかた。があるようだ。ここから遠く南の島々には常に電線があるとは限らないのであるから、さまざまな飛びたち方の多様こそ彼らの生存をより強固なものとするに違いない。そんな事を考えながら世を拗ねているおじさんは残念ながら彼らの関心のうちにはないらしい。

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