2016年11月14日月曜日

ブレーキを踏んだつもりがアクセルだった

「ブレーキを踏んだが止まらなかった。」高齢者の交通事故が突然増加し始める事はないだろうから、高齢者の交通事故を意図的に選んでニュースに流しているのだろう。こんなニュースにはご用心。通勤に車を使っているつれあいはもしも自分の身にと心配している。年齢早見表を見てみれば私は年六十を三つも過ぎているし、彼女はちょうど還暦だった。「アイサイト言うんかなブレーキが掛かる車がええ」という私はそれじゃあ防げないだろうと考えた。重さ1トンを越す物体がその走行能力フルパワーを発揮すれば(発揮し続ければ)直ぐには止まれない。問題は、止まろうとする明確な意志を持ちブレーキを踏む、踏んだそれがアクセルであるといういうことだろう。慌ててますますアクセルを踏みつづける。解決はひとつしかないだろう、踏むもの、踏めるものはブレーキだけにすることだ。ハイブリッドだのアイドリングストップだの燃費を誇るのもいい。それに注ぎ込む技術力を踏み間違いストップの方にも向けてほしい。警察庁によれば七十五歳以上の免許所有は480万人そのうち返納した者は12万人だそうだ。四十人に一人(2.5%)に過ぎない。免許証更新の煩わしい手続きをしてまで免許証を持ち続ける理由は「それが必要だから」だろう。政府が老人から運転免許証を取り上げる方向にあるのだとすれば、同時に、いやそれよりも早く老人の足を確保する政策が必要だと思ったことだ。

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