2011年4月22日金曜日

痛し痒し

いたしかゆし
階下でゴソゴソ音がする。家の者が片付けをしているものかと思っていたが、それにしては何時までも止まない。さてはネコかそれともイヌかと階下を見てみれば、イタチがドッグフードの袋の傍らでぼんやり?している。濃い黄色の毛艶を見れば、栄養状態は良いみたいだ。後ろ足で脇腹のあたりを掻いたりもしている。「コラ」と声をかけると、慌てる風もなく立ち去った。
ここのところ、屋根裏を駆ける音がネズミにしては大きいと思っていたが、コイツだったのか。
イタチが居れば、ネズミは居なくなるだろうが「痛し痒し」である。いや「イタチ痒し」であるか。
後刻、おふくろにイタチのことを教えてやったら、「ネコはどうしとん」と憤慨している。「聞いてみたらええが」と傍らで丸まって寝ているネコ供を指差した。おそらく聞いても埒は明くまい。つれあいにも教えてやった。「(ネコが)一匹じゃあ、負けるかもしれんな」と同情的である。イタチの出現にウキウキしたものか、できれば散歩に連れて行けるかも、と思案している。「イタチの屁は臭いのだったかな」と私に聞く。知るもんか、臭くない屁と、壊れない原発があったらお目にかかりたい。

さて、後日のことである。イタチ君に「コラー」と言って後、とたんに屋根裏が静かになった。忖度すれば、イタチ君、「挨拶」も済ませた事だし、暗くて埃っぽい不潔な所など徘徊するよりも~~。と不埒な考えを抱いているらし。さして広くもないこの家のどこに潜んでいるものか。

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