2011年5月27日金曜日

夢見る資格4

「チ・チ・チ・チ」と音を発している送電線めぐってあれこれ思いつくことを述べてきた。

いずれにせよ、送電線網、それに連なる巨大橋網、そのむこうにある原発群。この国策による開発は、他にも同様に新幹線網。高速道路網。空港網。とそれぞれの地域の善意?を集めて建設されつつあったし。今もある。そうして、我々の生活を一変させつつあったその夢の綻(ほころ)びもまた顕(あらわ)になりつつあった。いや、何よりその夢への痙攣(けいれん)的批判を集めて「政権交代」が数年前にあったのではなかったか。

「野良君それが歴史の流れというものなのだよ。」という声もする。「それが資本主義というものなのだよ」という声も聞こえる。「あんたはあんたの櫻の園を追いかけている愚かものだ」という声もする。

私は「夢見る権利」を否定しない。しかし、最初に書いたように、夢見るにはそれ相応の資格が必要だろうと考える。

(この数十年、「夢見て来たものども」がどのような振る舞いをしてきたか、解体的、解剖的 分析的批判が必要だろう。これは「科学の目で原発災害を考える」(不破哲三)に詳しい。)

その上で、我とわが身にこれまでと違う夢を「夢見る資格」有りや無しやと問うているのである。

2 件のコメント:

ハル さんのコメント...

おはようございます。読みました。
福島原発から55キロ。「ここは安全です」と言われ、微妙な毎日を暮らしています。
遠い野良さんの言葉が元気の元です。今日も一日、がんばれそうです。

野良通信 さんのコメント...

コメント読みました。ありがとうございます。
誰かの、(それも、このクニの痛苦を直接受けておられる方の)「安らぎ」に貢献出来たとすれば、書くという行いを仕出かした者にとって、それに勝る喜びはありません。
私の、注意力散漫の為、コメントを確認することが遅れました。ゴメンナサイ。これに懲りずまた、感想をお願いします。