2015年10月3日土曜日

ワーゲンのこと

フォルクスワーゲンの事。5年ほど前にこの会社の「ポロ(9N)」を中古で買った。つれあいが通勤と里帰りに使っている。この者は家の中の掃除はしないがクルマの中は綺麗にしているみたい。遠慮しいしい乗ってみると「良い車だ」際立ってどことして優れているわけではない。重いし、もたもたしているし、防音もいまいちでエンジン音・タイヤからの音も充分に聞こえる。窓の開け閉めは重くて鈍重だ。その上壊れやすい(半年ほど前にウオーターポンプを交換した)。しかしであるこのクルマは優れている。非力ながらもエンジンはスムースに吹き上がる。それだけではない、それはこういうことだ、タイヤからの情報(小石を踏んだ・縦縞の入った道を走っている・ナドナド)をハンドルに伝えてくるのだ。これはわたしの日常使いの軽四(スバル・サンバー。スバルR2)にはない事だ。ちなみに十年ほど乗ったスバルのレガシーはハンドルを切れば姿勢を変えること無く即そちらに向かうという優れたハンドリングの持ち主だったがタイヤの体験している情報をハンドルに伝えることはなかった(パンクしていても気づかないほどにガチガチに足回りを決めていた)。そんなだから、ポロのパワステの構造は如何になっているのか知りたいところだ。
さてワーゲンが環境対応の検査を、エンジン制御ソフトで誤魔化していたという件だけれど、私の住まいするこのクニならば検査組織に鼻薬を効かせてごまかしてしまうのではなかろうか。役所の不正は民間の不正よりも表に出にくかろう。
ワーゲンがどうなろうと私の知ったことではない。しかし同じような愚鈍で鈍重な、しかしクルマ車したクルマを作る会社があれば私はそのクルマを買うだろう。おそらく気にいって乗っているつれあいも反対はしないだろう。
たとえは悪いが、アフリカあたりで少年兵の持つ小銃はおしなべて「カラシニコフ」みたいだ。構造が簡単で精度も適当だが実用に耐える。ワーゲンの優れているところはそんなところではなかろうか。

これを書いた数日後、深夜四時過ぎのこと、二km離れたコンビニへ「ポロ」で行った、輸送業の大型トラックが何台も泊まっている時間帯だった。タイヤ一回転ごとにハンドルに答えが来る。言う所の「フラフラ」している状態だ。起き出してきたつれあいに「最近ぶつけたか?」と聞けば、縁石に乗り上げてホイールを曲げて以来「ぶつけ」てはいないと言う。「フラフラする?そんなんハンドルをシッカリ握っているから大丈夫だー!」とのこと。それでは対策にもなんにもなってない。
近くのカースタンドで前タイヤのホイールバランスでも取ってみようか。


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