2011年7月7日木曜日

おなじその手で

同じその手で

細かな事実関係の説明は省略する。東電ではなく九電のことである。イヤ、名前などはどちらでもいい。同じようなものと思う。
科学技術の粋を集めたという原発を運転するヒトの手。同じその手が市民を騙った偽メールを打てとする文書を配ったのである。(配下への依頼であるから命令と同じことだろう。命令に従って何通打たれたのかがマスコミの興味の対象になっている。マスコミのピンボケもここまできたか。仮に命令に従わぬ社員がいたとすればそのこと自体この組織の規律のなさを表現しているのに)

私には、汚れたその手が、どのような原発をも、まともに運転できるとは思えない。
民主主義のルールをいとも簡単に、なんの躊躇もなしに無視し(軽視ですらない)踏みにじる彼らをみれば、このクニの権力を持つ者の腐敗ぶりは明らかだ。これは事柄の賛否をこえた倫理の問題なのである。
今こそ、心から原発賛成を唱える人々は九電に抗議するべきなのだ。あなたの一つの嘘が残りの九十九の私たちの本当をも嘘にしてしまったのだと。

政府は原発ストレステストなるものを計画しているそうだが、原発にではなく、まず運転するヒトビトのストレステストやるべきだろう。(いや、皮肉にもこの説明会なるものがそれだったのか。であれば誰の目にも不合格としか見えないはずだ)

それにしても、クニは被害者なのだろうか。こんな簡単な八百長のできる「出来レース」を主催したのはクニである。第三者の立場は微妙に危うい。つとに総理大臣は「国策により原発建設を進めてきた」と認めているのではなかったか。

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