2011年10月20日木曜日

2011.10.19旭川の土手道で

今日昼過ぎのこと、旭川沿いの土手道を軽トラで走っていると、路肩にバイクが横倒しになっていて、車体の腹のあたりでライダーがうずくまっている。転倒して動けぬようになっているものか。と、バックギアに変えて引き返した。車を降りて近づいてみれば、バイクを修理している最中だった。見ればエンジンの側面のカバーをすっかり外している。オイルに浸かった部品が内臓のように露出している「どうしたん」と聞けば「オイルがポタポタ漏れるから分解してシールを直している」とのこと、ナンバープレートを見れば見慣れぬナンバーだ。「ですけんね」の口ぶりからすれば九州の者らしい。バイク同様、彼の服も靴も顔も頭も油と埃にまみれて、爽やかとはいい難い。
バイクは嫌いじゃない、おまけに分解中、邪魔だとは知りつつ、「これ、何㏄?」「125」「どこの」「スズキ、エンジンは載せ変えた」かなり出来る者と見た。だいたい、バイクは自転車と違い横倒しにすればガソリンが漏れたり、オイルが漏れたりする、それを知ってガソリンタンクは外してある(だからメーカーが解らなかった)。手練とお見受けした。
聞けば「北陸を回って帰る所だ」という、帰途、岡山のここでトラブルとすれば、四国に渡ってそれから九州への途上であろうか。「一人で直せる?」と聞けば、「後は組むだけだから」と言う。
世の中、一人でなんとかやっている者は多い。時には他者の手助けも要る事もあるだろう。しかし、お節介はかえって迷惑なこともある。「いつでも手助けできるで」と近くで見守る事が私に出来る事だなと考えた。
「北陸」か~。旅に出たくなった。

6 件のコメント:

あんど、 さんのコメント...

北陸のバイクの旅ですか。わたしも半月かけてバイクで行ってきたことがあります。野宿と知らない人の家に泊めてもらったり、友人を頼ったり。
バイクを買って3日目に出かけたので壊れはしませんでしたが、パンクして、宮城で親切にしてくださったバイク乗りの車修理屋さんに出会って、ただで直してくれました。同じバイク乗りだからと言って、どうしてもお金を受け取ってくれませんでした。
盛岡までの旅でしたが、バイクの旅はいろんなぬくもりに出会えますね。^^

野良通信 さんのコメント...

コメントありがとうございます。彼のその後が気になって、その道(私の生活道路でもある)を通りかかっては見てみましたが。むろん彼は影も形もなかった。「良い旅をなさいませ」と言い忘れている。誰も知らないつわものの跡は唯のアスファルトの路端だった。

玉井人ひろた さんのコメント...

125ccは車検が無い、つまり道路運送車両法でいう原付(第2種原付)なのに60㌔で走行可能で、いいですよね
欲しい気持ちはありますが、バイクも免許もお金がかかりますので無理です。
50ccバイクでの走行で我慢しています

野良通信 さんのコメント...

コメントありがとうございます。彼のプレートを見て、何処のと直ぐに解らなかったのはそのことでした。これが、250位だと見当が付くのですが。

ゆりひなな さんのコメント...

こんばんは。ゆりひななです。
私も20代の頃、suzukiの赤いBandit250に乗っていました~♪「イサオ」と名付けて可愛がっていたものです。ツーリングには残念ながら行ったことがなく、主に通勤用だったのですが・・・。この短い季節がいちばん気持ちいいですよね~。でも、いったん車を手に入れてしまうと、もうバイクには乗れないヘタレになってしまいました。

野良通信 さんのコメント...

コメントありがとうございます。このところ更新の気持ちが萎えていたところで。こうしたコメントはありがたい。
世代は違いますが「モータリジェーション」は我々の心を掴んでいました。「いつかはクラウン」「ケンとメリーのスカイライン」それは。買いなさい、使いなさい、捨てなさい。の資本の論理の表現でもありました。しかし、バイク・クルマを手にする事による「自由」(何時でも何処へでも行ける自由)でもありました。こうしてみれば、次の世代の為に何をどう選ぶかは単純なことではないと考えます。旅に出る事が出来ない「野良」より、「良き旅をなさいませ」とゆりひな嬢にエールを込めて。