2012年2月10日金曜日

春が来た

朝から小雪のチラつく寒い日だ、窓から庭の犬を見れば、前足?で掘った穴凹にピッタリ填(ハマ)って丸まっている。そのフカフカの尻尾で鼻先をピッタリ押さえて。名を呼んでも頭も上げない。むろん尻尾は振らない。寒にひたすら耐えているのだ。暑さにも寒さにも弱く、なお堪え性のない私から見れば「偉い」。こんなガマン、私には出来ない。

午後、あまりの明るい日差しに、西向きの窓を開ければ大量の風が吹き込む、冷たく棘のある風ではない。温められた大気が膨張して余ってしまった感じ。こんな時「春が来たな」と思う。風になぶられていると、同じ感覚を二十歳の時にも持った事を思い出した。季節の移ろいはそうそう変わるものではない、この我が感性もまた同じだ。二十歳の時と違うのは、この風に時おり産廃施設の焼却炉の匂いが混じっていることだ。
社会は変化しつつある確実に。

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