2012年2月25日土曜日

あるリサイクルの現場

あるリサイクルの現場

幹線道路沿いに数年前に出来た24時間営業のスーパーマーケット(ハローズのことだ)。ここは「資源ごみ回収ボックス」が充実しているので、ペットボトルを持参した。ビン・カン・トレー・牛乳パック・等々、客はさまざまな資源ゴミを持ち寄り、ボックスに投入している。ついでに買い物もするらしい。

外での作業は年配には過酷だろう
「お世話さま」と、いつ行ってもボックスに付きっきりの年配の女性に声をかける。「兄ちゃん(これは私のことだ)そのネットの中に入れておいて」。ペットボトルボックスの中にはネットでできた袋が潜んでいてそれを引っ張り出したところらしい。「ぎょうさんあるなー、土日が多いかな」と聞けば、「そう、でも土日は業者が引き取りに来んの」問わず語りに彼女は続ける「でも、夏場よりはマシ、夏場はこんなもんじゃない」

争って大量に生産し、大量に消費している我々の生活、百円市が八十八円均一市になり、ゾロ目市七十七円なるスーパーマーケット達の底の抜けた競争。リサイクルのシステムが機能しなければ我々はゴミに埋もれてしまうであろう。その仕組みを我々は識ろうとはしていない。これは片隅の、ささやかな報告である。



2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

結局のところ、ペットボトルの回収、リサイクル代は、だれが負担しているのでしょうか?
店?ペットボトルを購入した消費者?税金?
誰も真剣に考えないですね?

野良通信 さんのコメント...

コメントありがとうございます。このリサイクルボックス群は綺麗に使われていて、利用者のマナーも良いようです。それはひとえに「付きっきり」の彼女によるものと考えています。言われるように、「生産⇒消費、」までのルートは整備されていますけれど、「消費⇒リサイクル」のルートは整備され、監視され、コスト負担のルールは確立されているとは言いがたい。