2011年11月7日月曜日

低空飛行・飛行

週刊新聞「民報」に寄ったら、これをみつけた。名前はまだない。

物の名は、どう付けようと、製作者の自由である(子供の名前がそうだろう)が、これをどう名付ければいいのか「低空飛行・飛行機高度測定原理・説明用模型」?おそらく世界にこれひとつしかあるまい。製作者の同意がなければ公開できないから「絵」は今はない。
このような奇妙な発想は誰にでも出来る事ではない。「あんたは変わっている」と製作者は、こと在るごとに私に言うが、そのコトバ「そっくりお返し」したいような一品である。
コトバで表せば、幅5センチ長さ50センチの板(薄い)の縦長方向に筋が引いてある、その筋の所々に(等間隔で?)鉛筆の太さほどの穴が開けてある、五つほどか、その穴に棒が刺さっている(穴が5ならば棒も5なのである)その棒を足にしてこの板と棒の物体は自立している。どうしてか?それは足(棒)が交互に開かれて机(下の面)に接しているからである。板を水平にすれば(ある条件で可能だ)それが飛行機飛行面(線)になるのである。一見オモチャのようでもある。
これは、米軍戦闘機がしばしばニホン国市民の頭上で行う「低空飛行」の高度測定のための工夫である。なぜ、このような工夫がなされるか?米軍は何処をどの位の高度で飛んだのかの事実も資料も公表しないためである。
それにしても、「絵」を手に入れたいものだ。自然光で(フラッシュなしで)、背景はぼかして、少し見下ろすようなアングルで。真横よりも少し縦方向から。これから、メールで頼んでみようかしら。
という訳で、製作者より送られた「絵」
この模型の絵を使い、原理を説明しようと思う。
低空飛行の米軍機は地面に水平に飛行する。目撃者の目線は青い棒である。目撃者の位置と目撃角度(仰角と方角)が複数集まれば(この場合は四名)それぞれの目線が面と交わった点が飛行ルート(線)である。そしてその線の高度も自ずと割り出せる。それを具体に表現したのがこの模型なのである。
この方法の優れているところは、位置と角度(仰角と方角)というヒトの主観に左右されることの少ない要素を使っているところだ。目撃数が増えれば増えるほど「精度」が上がることは言うまでもない。
自分のクニを守るために、アメリカ合衆国と軍事同盟(日米安保)を結ぶことについては、主権者(国民)それぞれ意見の分かれるところであろう。しかし、こと低空飛行(訓練)に関しては迷惑以外の何ものでもないのである。

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