2012年5月21日月曜日

日蝕

日蝕

「一陣の風がドーッと吹いて、辺りが少し暗くなった。物という物の輪郭が朧(おぼろ)になり、境界は滲(にじ)んでいる。カラスが山で騒ぎだした。」宮沢賢治ならこんな書き出しで始めるだろうか。
凡才の私は、そこら辺りの紙に爪楊枝で穴を開け、カレンダーのウラに欠けた太陽を拾ってみた。



報道では直接見ると目を痛めると盛んに警告している。してみれば、毎日そこにある「太陽」さえ我々は直視することなしに暮らしているわけだ。これは比喩としては「タブー」みたいだと思ったことだ。

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