2011年9月6日火曜日

台風の跡あるいは下衆の顚末

台風のあとあるいは下衆の顚末
台風12号(タラスという名前らしい)は日本海に消えてしまった。この台風の衝撃は身近の者を痺れさせている。昨日今日と海沿いのスーパーマーケットは、臨時休業している。「売り出し」のチラシは折込に入るが「休業」のチラシは入らないから、二日とも門前で引き返すことになった。冷蔵機器を運び出していたから、手ひどく浸水したのだろうか。オデンの話を聞いてくれたレジ嬢どうしているかな。
あまねく被災したのであるが、どこがどんな被害を受けたのか、身近な事さえこんな時はわからないものだ。

空には晴れ間が戻り、

日差しも陰を作っている。

溜池はどうなっているか気にかかる、行ってみようか。


河川敷の草々はきれいに流されてスッキリしている。土の登り道は水の流れで轍(わだち)が深くえぐられていてカブでは登りにくい。池は無事だ。アラテ(排水の為の水路・洗い堤?)を越して水の流れ落ちたたことは、枯れ枝の流れ残った形でわかる。満水だ。
洗い堤に立ち一枚、

隣の谷を降りてみると、T氏の棚田が崩れていた。

この崩れた田には稲ではなく、里芋(サトイモ)をつけていた。稲を付けていれば、岸(ケシ)のモグラの穴など、毎日のように見回りをして潰してゆくけれど、畑にすると岸(ケシ)のことはついおろそかになる、そんなこんなで、崩れるのは意外とこのケースが多いように思う。
しかし、そうは言っても、棚田は崩れる時は崩れるのである。むしろ、崩れたら直してきたヒトの行為の形が棚田の形なのであろう。

少し下では、増水した水路に石垣が洗われて崩れていた。

ちょうど水路のカーブした外側に当たる所だ。絵で見るように丁寧に積んだ石垣で、経年による石垣の劣化が原因とは考え難い。私が思うに、最近このすぐ下流をコンクリート三面張りの水路に変えた。それで水速が増し石垣に当たる力が増えたせいだろう。これは仮説の領域であるが。

それから下ると河川に出て、こんな感じに不思議な壊れに出会った。
上流から下流を見て
側面のコンクリート張りは壊れていない、しかし、川の両脇の土がきれいに流されている。
これは一枚上の絵に写っている橋から上流をみたところ
この現象の原因は特定できる。川底から側面の土が吸い出された為だ。
この河川の側面コンクリート張りにしたのは私の子供の頃だから、50年間起こらなかった事がなぜ、今回起こったのか。
それは、大掛りな「川浚い(かわざらい)」を施工したせいだ。地元の業者に委託してのこの工事は、公共工事減少の流れのなかで業者の「小遣い稼ぎ」として考案されたものだ。不要不急のこと、愚かな事をするものと私は考えていた。しかし、こんな事になるとまでは考えていなかった。
皮肉な事に、今度は、復旧の仕事が生じたわけである。
ここに到って「下衆どもは死ぬまで下衆だ」と私は考える。むろんいづれも、行政の発注した工事の結果であるから「下衆」の中心は行政である。
わたしは死ぬまで彼らを宥すことはなかろう。


さて、O氏の稲はこんな具合だった
今が、稲の生涯で、一番長(た)けの伸びた時だ、私の胸近くまである。

近寄ればこの天候を受けて花が咲いている。

2 件のコメント:

ヒゲMac さんのコメント...

昔の測量していたころを思い出す光景ですねぇ。
崩れた棚田。法面・・・これらの災害復旧のための測量をやりました。

地方自治体と国との予算関係はまったくわかりませんが、あるところここらでも多く予算を援助してくれるのかも・・・

まぁ仕事の内容は簡単ですが、請負金もそれなりに安かったかなと。

しかしたしか7年前どころでなく、もっと測量していた頃にものすごい豪雨が岡山県の広範囲であったはずです。 

あの時のこの災害測量で見たものは、すごかったですよ。 県北の民家の裏にいつもなら緩やかに流れて心癒す感じの清流があったのですが、そこに一軒の家ぐらいの大きなレイダースのような岩石が転がってきていました。

そこの住民の人にきくと生きた心地がしなかったと・・そりゃぁそのクラスとまではいきませんが、それのちょっと下のものがその河川や水路を破壊しながら転がって上から流れてくるのですから・・・聞くと夜中に地響きと落雷の低い音が鳴り続いていつここが破壊されるかとはいってましたねぇ。

そうそう、たしか旭川ダムがもたないからって放流したら車がいたることろで流されてしまった事件の時です。

あの時は今回の比ではなかった気がしますが、報道マスコミは今のキリキリして他人に責任を転換しまくる人種に成り下がった日本国民に対してとばっちりがこちらにこないように、ひたすら大きく大げさに情報は報道し、そして特に大きな被害のあった場所、たとえそれが数が本来少なかっても、そこをピックアップす全国や地方のメディアで流し、みんなTVみるやつはそれを見て、こちらがたいしたことなかったといっても、それでも和歌山ではとかあちらではとか・・・言いまくって被害が今までにないぐらい大きいように受けてしまってそうさせられているのを・・・・ここ最近ニート生活からやっと外へ出て見聞して感じた。

情報がすぐに流れるから余計に被害がとんでもなく感じるだけで、昔はそこまで遠く離れたところの細かな情報まで習得できなかったから規模がわからんだけ。

なので、これも環境破壊がとか、今の地球はもうおかしいのか・・・とか・・アホちゃう?となる。

昔からこのクラスは当たり前のように起きて、そしてそれどころかちゃんと学者が解析したら、我々生命を幾度となく絶滅まで追いやったこの地球の「自然」があることをなーんちゃ頭に入れている奴がほんと少ない。

目先だけでしかみないからそうなる・・・自分の住んでいる船「地球」の事を今の段階だがより深く理解すれば、温暖化、環境破壊・・・これらは地球にとってはなんちゃ問題ない・・が・・・生命に、今暮らしているものに切迫しているだけ。

それらが滅べばすぐ元にもどるのだ。 でもまぁ地球はまだまだ若いが太陽が半分きてしまったから人間的な知的生命体はもうちょっと無理に等しいかもしれない出てくるのが。

おっといかん、またわけわからんことを・・・・いや・・・でもあの法面の破壊みてたら懐かしくなってしまいました。

意味ない書き込みすいません。(>.<)

野良通信 さんのコメント...

そのむかし、県庁の下の「中島」に住んでいた事があって、当時河川敷にみんな駐車していた。で、流されましたねー車。あの1980年代の車まだ、旭川の底に沈んでいるんだろうか。カローラの最初のモデルに乗っていたけど、そのときは流されずにすんだ。でも、その直ぐあと盗まれて、姫路のあたりで見つかって、引き取りに行きましたよ。車の中で焚き火をしていた。寒い時期だったのかなー。むろん廃車にした。そういえば警察で「被害金額は」と聞かれた時、思い切って「10万」と答えた覚えがある。「5万」でも言いすぎだったか。