2011年9月4日日曜日

台風冠水顚末 2

「8時を過ぎ、朝飯を作っていると、ハンドマイクで「避難準備」をして下さい。と政令市岡山が歩いている。避難場所は2キロ離れた、中学校だと言う。市の防災に電話をして、そこまで「歩いてゆけばいいの」と聞くと、そうして下さい。だって。ありとあらゆる警報が出ている今、海縁の路を歩けってか?
こんな自治体の指示に従っていたら、命がなんぼあっても足りないだろう。勝負は夜中の満潮時だった。
地元の消防団も引き上げて一人もいない海岸にいってみれば、開けられた樋門から勢いよく排水していた。これだから「役人仕事はダメだ」といわれるのだぞ。」
と書いたが、市の判断は間違ってはなかった。高潮による排水難、山からの水による冠水は数時間後に起こることになる。ただし、避難場所・避難方法は考え直さなければならないだろうと今でも思う。
        二時間後(午前10時)
次の満潮。午後3時はヤバイかも」
油断に満ち満ちていた私も、台風のあまりの足の遅さに次の満潮を心配し始めている。
        それから二時間後(正午あたり)
「ツイッターなんかしている場合ではないけど。車を一台は助けた。もう一台は浸かってしまうか。満潮まであと二時間、これから潮は30センチ上がるし、山からの水もこの雨で増えるばかりだろう。車、助かったら大切にしてやろう。」
「絵なんか撮っている場合ではないけど、オロオロしても仕方ない、道が水路になった。電信柱のあたりは膝上まで水が来ている。そのむこうに車がある。そこまで行けない。」
足もとはこんな感じ、水路からあふれている
しかしこれは序の口だった
「さて、車の心配をしている場合ではない事になった。裏口の水嵩が上がってきた。天気予報画面を見れば、頭上を通過するらしい。985ヘクトパスカルの中心気圧の台風。このあたりの気圧は988ヘクトパスカル。ん~。台風の中心はあまり居心地のいいものではない。」
どうでもいいけど、裏口からの絵。」
先ほどの絵は土嚢のあるところで撮った
と次第に家に退却している。実際こうなると何も打つ手はないのである。せめて絵をとるくらいしか。

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