2011年9月7日水曜日

「ネズミデ」のこと


県北の「ほんにのうや」の郷から鮎に続いて茸が送られてきた。県南に住む私としては、北の方角に足を向けて寝られない。と、書いて考えてみれば、ここ二十年、寝る時の足は北に向いていることに気付いた。こんな失礼は他にもありそうだ。ここはそういう気持ちであるということなのである。
生まれて初めて見る茸だが、つれあいの言う事には、茸の季節に最初に採れるのがこれだそうである。「今年は早いのかな」と故郷の山を思い浮かべる様子。

「オオ、早いのいい、実にいい」と、私のココロは故郷でもない山中を血走った眼でさ迷っている。
「ネズミデ」と呼ぶそうである。「山では、こんな色じゃなくて、もっと濃い紫色をしていて」貴重な情報だ、CIAでもそれを知ることはなかろう。
触ると茸にしては硬くて、エリンギいやエンリギいやエリンギの硬さに似てなくもない。さて、お味はどうかな。

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