2009年10月7日水曜日

言葉を集めて つづく

・ 「サルマキ」
猿に囲まれること。付け加えることはない。瀬戸内に比べればはるかに、日常の中に猿、野生のそれとの交渉が、中国山地では在る。畑のものを失敬するに始まり、豆を束ねて干していると、両脇にかかえて持ち去った。とか、吊るし柿は、口にくわえて、他は綱ごとたすきがけにして持ち去った。とか、トウモロコシの見回りはヒトより熱心なのだとか。猿にかかわる話には事欠かない。おまけに、猿に囲まれて脅されることもあるのだ。それでもヒトの悪業にくらべれば、と思うのはまだ囲まれた事のない者のたわごとであろうか。

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