2009年10月8日木曜日

言葉を集めて つづく

・ 「ガマ」
あな。穴。メモにこれを見たとき、沖縄の言葉を間違えて記したのではと最初は思った。1945年春、米軍上陸に際し、ガマ(洞窟)にこもった、住民に何が起こったか、そののちの沖縄の運命も含めて、このクニの有り様を象徴してあまりにも有名であるから。
ところがこの瀬戸内にもガマはあったのだ、「芋ガマ」として。さつまいもは寒さに弱いので、土間の隅に穴を掘り、すくも(=籾殻)を保温材としてガマの中で保管した歴史がある。いや、これは私ぐらいの年の者は記憶の片隅に残っている(少し湿ったスクモの匂い)。おそらく南の土地からサツマイモが伝播して来たとき、保管の方法とともに「ガマ」もやってきたのではないか。

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