2011年12月27日火曜日

申し上げにくいのですが

申し上げにくいのですが
とC社(キャノンの事だ)受付嬢は言った。プリンターの「エラーランプ」が七回点滅を繰り返すようになった、ウンとも言わない。「五回点滅」ならドリカムの『未来予想図Ⅱ』「アイシテルのサイン」だけど、これは七回点滅「メゲテマッテルのサイン」か。

これを印刷した直後にBJF890(キャノン)は力尽きた
顧客対応マニュアルにあるのだろう、受付嬢は「もうしわけありません」とも言ったように記憶している。彼女の言うには、2001年製造のこのキャノン製プリンターに「我が社は対応していません」。つまり、部品の供給はおろか、修理もしないということだった。

合理的判断とはこのようなことなんだろう、「直すより作った方が安上がり」だ。つまり、部品を管理し、修理するよりは新しく作った方がコストは安い。
ここまで、合理性を追求するのなら、企業は機能だけ販売したらどうなんだろう。つまり買う側も機能だけ買うことにする。プリンター本体は買わずプリント機能だけ買うということだ。こうすれば企業に故障を直す意思がなくなれば唯のゴミと化したプリンター本体は当然キャノンに引き取ってもらう。

こんなことを考えたのは、今の所有のあり方では、10年後には(5年後かもしれない)確実にゴミになるものを消費者は買わされることになると気付いたからだ。
耐久消費財を作る企業は、壊れない物を作ることは不可能なのだから、使わなくなるまで、修理することができる仕掛けを作る以外にないのだ。それを放棄した買いなさい、捨てなさいのキャノンに『エコです』『地球に優しい』などと言われたくない。いや、言わせてはいけない。

私は1953年製造の者だけれども、「もうその製品には対応していません」と言われるかもしれない。と、つれあいに言えば「欠陥品で返品不可じあー」と機嫌がいい。

2 件のコメント:

玉井人ひろた さんのコメント...

2001年製造ですから、たぶん製造終了は2002年として、法的保証期間終了は2007年となるのでしょうね
そこから4年以上経ちますから、修理は無理となるのでしょうね。
製品によっては互換性のある部品が有るはずなんですが、プリンタは新製品が非常に早い周期で発売されるためどこのメーカーも同じようなことになっているのでしょう。
変革は有るのでしょうかね

野良通信 さんのコメント...

コメントありがとうございます。このプリンターは、「動くから」と貰ったものでした。快調に印刷していたものを、いじって壊したのは私でした。
パソコンも5年ほどしか持ちません。10年は無理でしょう。しかし、部品を替え、ソフトを替えしてゆけば、なんとか継続使用できる。プリンターは、インクも、部品も、ソフトも製造会社の独占物ですから、会社がホローを止めると完全に一気にゴミと化してしまうようです。