2011年12月10日土曜日

猫のこと

猫のこと

猫のことは、どこかに書いた。探してみると「十月十日深夜の独り言」という題で書いている。その続きです。
我が家のオス猫二匹を蹴散らすようにイジメていた、強面オス猫が来なくなった。やれやれだ。これで静かになると思ったことだ。勇敢に立ち向かい深手を負った奴も、「ヤメテ止メテ」と逃げ回っていた奴も、これで近所をのんびり散歩ができるに違いない。
ところがそうではなかった。強面君が来なくなると今度は、家の二匹が喧嘩を始めた。今日も、隣の屋根の上で「フォー・オウオウ・ワオー」と背中をツッパラかせてやりあっている。庭の犬も心配そうに見上げて吠えたりしている。放っておくと「ギャーー」という声もしてきた。
どうやら、共通の敵が居なくなると内輪モメが始まるのはこの世の摂理のようである。ネコを嗤うことはできない。省みれば政治の世界でも同じ事が起きているようではないか。いや、政治のゴタゴタを嗤うわけにもゆくまい、身近に目を向けてみれば「職場、地域社会、血縁の関係、」どれも同じ事が起こりがちだ。と考えた。
ネコのことは放っておいて、このメカニズムを封印する工夫はないものか。ひとつは、普遍のそのメカニズムが存在すると認識することだろう。あなたも私も免れることはできないのだと。もうひとつは、共通の敵(目標・課題)を見つけて互いの認識とすることだろう。言うまでもなくこれは、「状況」を多角的・重層的に考えるといういま少し高いレベルのヒト人類の能力が要求されるだろう。
とここまで考えたら、なんだか静かだ。ネコの諍いは収まったみたいだ。
この屋根でやってたんだが、どこに行ったものか

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