2009年9月23日水曜日

言葉を集めて つづく

・ 「ヤイトノフタヲスル」
焼処の蓋をする。「ヤイト」は灸(きゅう)のことである。メモには「つごうの悪いことを隠すようなこと」とある。あとが残るようなヤイトは姿を消した。おそらく、「蓋をする」の意は、ヤイトのあとをかくすようなまねをする、ということだったのだろう。灸の痕をつけたヒトも居なくなったし、もう聞くことはないだろう。

さて、「ヤイトの蓋をし」たり、「ヤイトをすえ」たり「すえられたり」、我々の暮らしを彩ってきたヤイトであるが、最近使われた例は、9月の政権交換の時に「有権者は自民党・公明党にお灸をすえた」があるようだ。いまどきの灸は痛くも痒くもなくほんのり熱いぐらいだそうだからなと思い、そういえば、この私も、「ヤイトをすえるぞ」と叱られたのはいつのことだったか。

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