2010年4月10日土曜日

ブログの孤独 つづく

密約文書


どうやら、捨ててしまっていたらしい。と新聞をすなおに読めばそう思う。

学生の頃、戦前の廓(くるわ)関係の文書を探したことがあった。これが無かった。(戦前は公娼制度というものがあって売春は国家の管理するものでもあった。事の是非は別として、いわゆる「慰安婦」の存在は国としても国民としても、何の違和感も無かったろう。)当時は「空襲で焼けてしまったもの」と考えていた。しかし最近、そうではなかったと思い返している。敗戦が明らかになったとたんに、国を挙げて一斉にそこらじゅうの公の文書を燃やしたのだ。証拠隠滅。
まことに、いさぎよくない行いといわざるを得ぬ。きのうまでの「サムライ」がそうしたのだった。

きのうのことだったか、役人だった人々が歴史に興味を持ち、熱心に研究している事を紹介した。しかし、他ならぬ彼等の職場が、歴史を捨て、隠蔽してきた張本人であること、これ以上の皮肉を私は思いつかない。

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