2012年3月24日土曜日

跳べない猫

跳べない猫

じっさい猫の運動能力は改めてみると驚くものがある。私の背丈(たしたものじゃない、学校で整列する時にはいつも先頭だった)よりも高いブロック塀の垂直の面を駆け上がるのである。水平に移動するよりもこっちの方が「簡単だ」みたいにして。
ところが、正月前から家にいる若オスが、武者修行なのであったのか、十日程留守にして帰ってきたら、「跳べなく」なっていた、「どうしたんじゃろう?」と家の者どもは心配している。足も腰も何ともないみたいだし、なにより食欲が無いわけではない。しかし、私の腰(これもそんな高さではない、ことわるまでもないか)の高さの出窓の枠にさえ跳び登れないのである。こうしてみると「精神的」なものを疑わざるを得ない。(猫の精神がどんなものか想像する以外にないのだが)
ちょっとした躓(つまず)きで、今まで何気なく出来ていたことが、出来なくなる事ってヒトにもよくあることだ。私もその傾向が多いにあるからよくわかる。
さて彼を紹介しよう、



彼を撮っていると「このおじさんは何でもかんでもブログに書くんじゃから、チョビくん用心しなさいよ」とつれあいが言っていたが、もう遅い。それはそうと彼が「チョビ」と呼ばれるのは口の周りの模様に由来する『ちょび髭』持ちなのである。私は密かに改名を試みている「トビ」君と。ふたたび「跳び」あがれるようになることを期待して。

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