2012年3月31日土曜日

新聞読みの切り抜き

新聞読みの切り抜き

半日をかけて新聞の切り抜きをした。私の切り抜き方法はこうだ。まず毎朝ふたつの新聞を読む時「これは」と思う記事に付箋を付ける(私が切り抜いてしまうと家の者が読めなくなるからである。でもなーこの方法の弱点は子猫や子供が付箋をオモチャにしてしまうおそれがあるのだな)、次に、一月程新聞がたまると日付順に重ねて付箋を頼りに切り抜くか否かを判断しつつもう一度目を通す(これは、連載物の見落としを防ぐ利点がある。ヒトなんてエエカゲンな者なのだからな)。切り抜いた記事はダンボール箱に放り込む。一年ぐらいで一杯になれば箱をひっくり返して要らぬものは捨てる。斜め読みでも都合三回目を通すことになる。こんなこと。
さて、今回切り抜いた物の中で「面白い」と思ったものを紹介しておしまいにしよう。

ひとつ毎日2012.3.25の「時代の風」加藤陽子。今回が連載の最後の回となるらしい、「何を書くか」も大事だけれど「どう書くか」でその人柄がよく判るものだ。彼女の丁寧な書きぶりには何時も感心していた。さて抜き書き「新聞は、新しい知見への導入役として比類のないものだ。新聞のコラムでその大切さを説く臆面のなさは解っているが、本欄への寄稿も最後となるので、ご容赦をおねがいしたい。」

もうひとつ、赤旗2012.3.21~3.24「清流にダムはいらない・球磨川の再生へ」これは連載。その③「洪水と水害は異質」。さて抜き書き「球磨川にダムができる以前の『洪水』と『水害』は異質だという話」おもしろそうでしょ。「住民は、空の様子と川の水位の上昇具合から浸水の程度を予測し、畳をテーブルやタンスの上に乗せ、その上に家財道具を並べます。障子やふすまは水の抵抗力を減らすために、ひもで縛って、柱にくくり付けて、水に浮かぶようにします。」まるで料理のレシピみたいだな。つづけよう「こうした対策が終わると、どの家にも置いてある、大網を持って、家族総出で『濁りすくい』(アユすくい)に出かけます。」ホー洪水には余得があるらしい。「家に帰ると、流されてきた砂を掃き出し、家財道具を元に戻し、障子やふすまを張り替え、暮れに代わる年に一度の大掃除が終わります。洪水は被害を出すようなこともなく(以下略)」

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