2012年4月1日日曜日

岡山県瀬戸内市牛窓の「熊谷守一」展

岡山県瀬戸内市牛窓の「熊谷守一」展

突然誘われて、岡山県瀬戸内市牛窓の熊谷守一展に行った。

おふくろを誘ったのは叔母。「アンタはどうする(絵なんか落ち着いて見るようなキャラじゃないけど)」と言われて、私は彼女達の足となった。三人揃って225歳だ。昼前に出発、絵を見て飯を食おうという目論見。何にしろ合計年齢が前記のごとくなのだから、何をするにしても手間がかかる。昼飯にあり付いたのは、午後も随分経った事になった。話題がこれまたすごい、親戚の話題に「30年に」と言うから「西暦でか?」と聞けば「明治の」だって。叔母は「帰りは私が(運転する)」と酒を馳走してくれた。ここだけの話、飲んでいなければとても助手席には乗れなかっただろう。お二人は「楽しかったね」と上機嫌でご帰還。それがなによりの遊行であった。

瀬戸内市立美術館から空を見れば、こんな感じ。
海辺のこの御影石の立派なこと、私が棲息する土地とは指呼の距離だから、私の地域も良き石の恩恵を受けているが、ここには敵わない、宝石のような石を波消(なみけし)の捨石にしているこの贅沢。


沖を見れば、今は亡き叔父(叔母のつれあい)とチヌ釣りに何度も通ったテトラポットの一文字堤防が見えた。今さらながら「此処だったんだ」と感慨に耽った。その向こうの島(前島)の民宿に子を連れて何度かお世話になった事も思い出したぞ。


の感想を述べておけば、ほとんど世間と交渉を持たなかったという、熊谷氏(188o明治13~1977昭和52)であっても、1945年(戦前と戦後)を境に明らかに画風の変化が見られる、どんな画家もまた、「時代の子」でしかあり得ないな。



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