2010年1月8日金曜日

機械いじりの楽しみ つづく

さて、機械いじりを続けよう。マフラーを取り、キャブレターを外し、燃料ポンプをはずした。絵



こうしてみれば、V型という意味がよく解かるだろう。バンク角は90度であるか。

フライホイールを外すとふたつの発電用コイル、とふたつのセンサーが現れた。センサーの位相が90度になっていることに注目して下さい。これはシリンダーの位相に相応する。つまり、点火タイミングのためのセンサーだろう。大きいやつは、発電用コイル。ひとつは点火用電力にひとつはバッテリー充電用だろう。



上から見れば、V型エンジンのシリンダーはほんの少しずれている、ことが解るだろう。クランクケースの中でひとつのクランク軸にふたつのコンロッドがさばっていると考えた。


こうしてみれば、たいていの農業用エンジン、単気筒に比べて、複雑であるし、たいしてコンパクトでもない。ことに気づかれるだろう。
なぜこれを?という疑問の答えはただひとつ「作ってみたかった」だけなのだろう。私には他に思い当たらない。
1977年製造、だったか、我々は若かったし、クボタもまた若かったのだ。
余計を付け加えれば、今このクニの工業が他国に比べ、多少優位にあるとすれば、「やってみたいからやってみる」精神、(数々の失敗の歴史)が支えているのだと考える。クボタにせよ、こんなことをしていては利益は出ないだろう。しかし、それがどうした。

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