2010年2月10日水曜日

言葉を集めて つづく

コトバの豪腕 1


このあいだ、「ラエ」の先生の足になった。先生は病院巡りを日課としている。軽トラを駐車して待つ間にカーラジオを点けた。名を聞いたことのある俳優が、宮沢賢冶『なめとこ山の熊』を語っていた。引き込まれ、無聊(ぶりょう)の時を忘れた。

皆、家の片隅には、ホコリをかぶった、宮沢賢治の何かを、持っているのではないか。

どんな、みごとなコトバも、コトバの仕掛けも、飽きるのである、しかし、久しぶりに出会えば、それはスバラシイのである。

美人は三日で飽きるというが(そうでないヒトには、悪いが)、久しぶりに会えば、やはり美人なのである。残念ながら、イイ男がやはりそうであるように。

いつものように、前置きが長くなっている。

家で、活字を探したら、『もう一度読みたい宮沢賢治』別冊宝島(2007年)を見つけた。自分で買った覚えが無いから、つれあいが購入したものだろう。ここだけの話だが、彼女の文学は、藤沢周平と平岩弓枝なのだ(読破しているらしい)。どうして賢治を?この謎は放っておいて、本題にとりかかろう。そうしないと前置きがまた長くなる。

この項は続けたい。

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