2010年10月15日金曜日

歌と歓声のあとに

歌と歓声
ペルーの奇跡の救出劇がライブの映像で流されている。解りやすい説明と解りやすい映像。まるで映画みたいだと見ていると、後日映画にするという話もあるという。
「報道」の中身と「現場」の真実との間には必ず、矛盾・ズレがあることは、知っての通り当然のことだ。あまりの手際のよさに、ヨーイ、ゴオ・ヨン・サン・ニイ・イチ・ハイのデレクターの手があるようにもみえた。
私が心配していることは次のこと
1.            解りやすさの為に、救出が遅らせられたりは、しなかったかということ。
2.            過去に同様の事故を起こしていたらしい、この鉱山の安全管理の問題がうやむやにならないかという事。
これ以上の被害が、救出された労働者に及ぶ事のないよう祈っている。
奇跡は稀にしかないから、奇跡なのだし。神風はついに吹かなかったのだから。感動物語の後は労働の安全の問題で、今以上に盛り上がって欲しい。

真実は解りやすい映像には映らないだろう。見ようとすれば、我々の内にある、想像力と思考力を駆使して見るしか、映像の向こうの本当を照らす事は出来ないのだと考えた。

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