2010年9月19日日曜日

すずめ

スズメ

夏の朝の涼しいうちに、犬どもの残飯を食いに来ていた20羽ほどの雀をこのごろ見ない。残飯のついたくちばしを樋(トイ)の縁でこすって拭うしぐさを感心して見ていたりしたのに。

夜、犬の散歩の時、つれあいにそのことを教えてやった。「見んけど、どうしたんじゃろう」と。こんなことをふたりで思案したり、推理したりするのも親睦にはいいじゃないか。夏痩せしていた家の猫どもが、近ごろふくよかになって来たのも怪しい。

つれあいは、オーなさけな、そんなことも解らないの、だから半端百姓、みたいな調子で「新米を食べに行ってるに決まってるじゃない」という。なるほど、今の稲の穂についている籾の中には、つぶになる前の乳(牛乳のようなそれ)が入っていて、くちばしでしごけば簡単に食える。いや飲める。考えたくないが消化もいいだろう。

ややあって後日、案山子の絵をとった。お役目ごくろうさんです。

雀よ来りて我が落穂を拾え

0 件のコメント: