2009年8月11日火曜日

言葉を集めた つづき

・ カジシ
カジシという言葉を聞いて、それがなにを指し示すのか解かるヒトは少なかろう。小作料の事である。(もっとも、この小作料だってあやしいものだが)この言葉は、子供の頃から知っていたが、どう書くのか皆目わからずにいた。メモに書き加えた時に調べたら、これは方言ではない(れっきとした日本語?)ことに驚いた。「加地子」と書く。当時のメモをそのまま書き写つそう。「江戸時代・小作米の異称。 注―地子は律令制での地代」。こうしてみると、百性はずいぶんと古くからある職業なのである。ここまで来れば、カジシの子が、利子の子と同じであろうと想像されるのである。

・ 「ウンダモノガツエタ」
「うんだものがつえたとも言わない。」と古老は言う。そうであることは明白であるにもかかわらず黙っている有様を憤っているのだ。「ウンダ」は「熟んだ」であろうか「膿んだ」だろうか。「ツエタ」は「潰えた」だろうか、「終えた」であろうか。私には確かめるすべがない。どう思われますか。

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