2009年8月27日木曜日

言葉を集めて つづく 

・ 「ヤグラヲアゲル」
メモをそのまま記せば、「植物の生育がさかんで、盛りあがっているさま」とある。当時はなにを大袈裟に言うか。と思っていたが、先日、本をよんでいると「くら」という言葉は古くは植物が茂っているさまの意、であったと知った。「櫓を揚げる」だろう。こうしてみれば、ここ数十年の社会構造の激変によって、そこに有るのだけれども見えなくなっているものが確かにここにもあるのだ。激変の埃(ほこり)をはらう仕事が今は必要ではないのか。たとえば、「グローバル」などという言葉に、思考停止してしまう習いは、「八紘(一宇)」という70年前に好戦的輩に言い言いされた言葉の呪縛と、どう違うのかの説明にまだ寡聞にしてお目にかかっていない。

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