2009年11月25日水曜日

言葉を集めて つづく

・ 「イカナコトニモ」


メモには「どうこう言ってみても」とあり、使用例として「イカナコトニモよう雨がふる」とある。方言かと言えばそうではないみたいだ、しかし、使っているかと言えば、ほとんど聞かない。「狂言」の舞台では使っていそうである。つまり、昔の言葉なのだ。私は耳にして、メモにとったが、この言葉は、絶滅危惧種(例えば朱鷺)だったのであろうか。
この言葉は、私の百姓の先生の口癖。先生は当時の若者がそうであったように兵隊に取られニユーギニア戦線に送られた。幸い?病を得、九死に一生を得た。何処から船に乗せられ帰国したのか。どうか、インターネットで探してください、パプアニユーギニア「ラエ」を。 この話はまた機会があれば書いておきたいと思っている。私にその能力があれば。
それにしても、やれ「グローバル」だ、などと言い言いして、クニは国民を威しに掛かっているが、70年前から、このクニは、じゅうぶん「グローバル」であったのである。
「なんにも知らん、子供みたいな者が死んでいった、いまはテンノウヘイカの悪口をいっても手が後ろに回らん世の中」。グローバルなどと言う、流行言葉を理解しない先生の、体験記はそれから始まり、時にはそれで終わった。

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