2009年12月6日日曜日

ブログの孤独 つづく

09年12月5日の完璧な日記


午前4時過ぎ、起きだす。今日は何を食らうか、枕を下に考えた。大根で何か。卸して?干して?炊いて?よし「おでん」を作ろう。土曜日だし、家の者も終日いる。食べる時も定まらぬ事だし作っておけば、あとはストーブの上で温めておけばいい。「おでん」は大根の食感とスープを味わうための「メニュー」だ。

スープは鶏ガラ。生姜、ニンニクの切れ端を入れてコトコト炊く。ついでに昆布、イリボシも入れてみようか。その間に、皮を剥いた大根を輪切りにして面取りをする、コンニャクはホークの先で筋に傷を付けて、牛スジ、昨日掘ったジャガイモも入れよう、練り物は竹輪でいこうか。具の連中を下ゆでして置いて、出来上がったスープと合わせ、大根とジャガイモに火が通れば出来上がり。塩気は「おでんの素」でも放り込んでおけばいい。それよりも、大根に味を染ませるためには、いちど冷まして置いた方がいい。朝飯にはやきそばを作る事にした。炒め物は、材料を強い火でイジメに苛める、(以下、略)。

新聞の折り込みをながめていたら、つれあいが通りかかる「あんたの好きなソーセージが248円」と教えてやると、「チィーセー」と私のシミッタレを一言でカタズケル。そのくせ、次に通りかかった時には「どこで?」と聞いてくる。彼女は食い物に極端に弱いのだ。

午後は、畑に行く。レタスを間引いていると、「ザー」と西風が吹き始めた。音のする山の方を見れば無数の木の葉が真横に東に流れている。風の音は空気が物に当たって擦れる音であるが、この時期のこの音は独特である。飛び去る木の葉同士が擦れあう音も混じっているのだろう。紅葉もおしまいに近くなれば、ほんの少しの風でいちどきに、葉は落ちるものなのだ、その昔、タマネギ苗を植えていると、突然、滝のように木の葉が落ちてきて驚いた事を思い出した。

「光」は対象物に当たってはじめて、その姿を現す。今日の私の意識もまた幾つかの対象物に遭遇したようだ。

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