2009年12月15日火曜日

言葉を集めて つづく

・ 「ヤケノヒカンパチ」

「やけのやんぱち。」なのである。やけっぱちになってそう言っているわけではない。真面目なのである。「ラエ」の先生は不肖の弟子の私のように言葉で遊んだりしない。言葉はただただ、事柄や気持ちを伝える道具なのである。おそらく、先生は、7文字の収まりのいい数では、この自棄(やけ)は表現しきれないと考え、8文字にしてやっと相応しいところに落ち着いたのだろう。ところで、先生だけかと思っていたら、ちらほら、使う人物はいるのである。たとえば、「コタをカク」の女史。どうやら、ネイティブ地元はそう言い暮らしてきたらしい。

常套句は慣用度の高いほど、元々の気持ちから離れて行く。言葉は常にそれが妥当な攻撃力(衝撃力)を持っているか否か、検証される運命にあるのである。いまどき、常套句を疑問も無しに連発しているのは、言葉で飯を食っているところの、マスコミ(テレビ・新聞)、役人、政治家ぐらいのものなのである。

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