・「アラツカ」
実(まこと)にものを知らぬという事は辛いことではある。「糟糠(そうこう)の妻」を「アラツカの妻」とつい最近まで読んでいた。いつから間違えていたか、おそらく、つれあいと連れ合って後だろう。年月を数えることもはばかられる。
ところでこの「アラツカ」は方言なのである。『ほんにのうや』には、「あらつかな」の項目に「荒っぽい、粗野な。」とある。「何事にも雑であること」がその意。「荒」ではなく「粗」が相応しいだろう。分厚い辞書にはアラツの項目に「放つ」とあるがそれでも大勢は変わらない。家には、時として「粗つ神」が居たのかもしれない。私にはボーットした記憶しかない。
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